ナレッジの蓄積
特定の分野に精通する一人の知識というのは狭いし、人は集中した時間をぬけ出すと忘れてしまうもの。だから、知識を組織的にストックして、いつでも引き出せるようにする。
教える側
- 誰かに対面で共有する
- 反復性がある作業の方法はストックとして残す
→これをしない人が多い
教えられる側
- 一度自分で咀嚼する
- 課題を記憶する
- ストックの場所やキーワードを記憶する(課題に対して検索インデックスを張る)
→これをしない人が多い
教える側
まず、アプリなりサーバなり、ある分野が任されている人は当然ノウハウが多く蓄積されれている。それを他人に説明するのに苦労した、または教えようとすると苦労しそうだ、そんな時に 一度知識をストックしませんか? Qiita TeamでもGoogle Documentでもいい。それさえやっておけば、2番めに教えるときにはリンクを教えれば良くなるはずなのに、と思う。
または、数カ月前経った後にそれを覚えている自信が無い時に同じことをすれば良い。
でも、一時の間を惜しむのか、これをしない人が多い。
ついでにこんなこともつぶやいたな。
身内の共有物だからという理由で体裁が手抜きなドキュメントやツールが多い。まず視覚的な情報のインプット効率が悪い。そして管理や拡張性も手抜きなのでローンチして間もなくで廃れる。
楽して見た目も中身もキレイにするっていう少しの労力をみんなのためにかければ、もっと活きるのにと思う。
— hiroki kishi (@nogahighland) 2015, 6月 5
脱線しまくりですいません。
ちゃんと段落下げが付けられるドキュメントでスペースやタブでインデントするとさ、トリプルクリックで行選択しづらいんだよ!!
— hiroki kishi (@nogahighland) 2015, 8月 31
ちゃんとリンクにしないとかも同罪だな
— hiroki kishi (@nogahighland) 2015, 8月 31
リッチドキュメントを使いこなさない罪
— hiroki kishi (@nogahighland) 2015, 8月 31
教えられる側
別に「教えてもらう」という気じゃなくても、日々人と接すればたくさん教えてもらう機会があるし、流れてくる情報を眺めているだけでも情報は受信している。それを自分の身とするためには、一度大雑把にでも咀嚼していることが大事になる。一度で全てを理解できるわけじゃないから、ちょっとした待ち時間に見直してみたり、咀嚼しきれなかったパーツを電車でググッて「ふーん」とか思ってみたりする。そうやって徐々に身になっていく。
ちゃんと覚える必要がある情報というのは、言い換えれば 課題の解決策 で、課題意識を持っているから覚えておこうと言う気持ちになる。「課題」というと大げさだけれでも「なんかに使えそうかも」とかいう漠然とした課題だっていい。経験上、 絶対使える時が来るから。
大事なポイントは
- 課題を覚えておく
- 解決策の場所を覚えておく
という2つだと思う。
何も全てを完璧に覚えなくても良くて、むしろ人はガンガン忘れる。
でも、忘れやすいもの・忘れ難いものというのはちゃんと区別したほうが良い。ガンガン忘れていくものはディティールの話であって、咀嚼して抽象化した話というのは驚くほど高速に呼び出せるものである。
大事なのは、100%のうち1%でもちゃんと覚えておくということなのよね。
URL、ソース、ログ、ドキュメント、用語などの情報のパスを辿って解までたどり着いてくれない人は、それを頼りにしないからパスを提供しない。読まないし、書かないので残らない。結局口頭になるので、時間を作るための非同期コミュニケーションが成り立たないし、当人達以外の知識が蓄積されない。
— hiroki kishi (@nogahighland) 2015, 6月 4
情報のパスを辿る=わかるまで情報をしゃぶり尽くすことだと思うけど、2,3噛みして諦めやがるもんだから俺が咀嚼したやつを口移しして飲み込ませてやるわけよ。そう言ってやれば気持ち悪がってちゃんと読むかな。
— hiroki kishi (@nogahighland) 2015, 6月 4